ISU ワールドカップスピードスケーティング #1 帯広

ISU ワールドカップスピードスケーティング #1 帯広

@ Obihiro - Tokachi Oval (JPN)
CATEGORY TIME RESULT RECORD
1000m 1:14.682 2nd  
1500m 1:54.54 1st  
Team Pursuit 2:58.03 1st  
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ワールドカップ帯広

 

 

楽しかった!と一言で括るには、あまりにも思い入れが強い場所です。

 

地元でできる久しぶりのレースは、それだけで胸がいっぱいになる思いでした。

初めてこの室内リンクで滑ったのはバンクーバーオリンピックの選考会が終わった後。

“アジア距離別”のような名前の大会で、500メートルと1000メートルに出ました。

それから14年。当時15歳だったから、すでにそれまでの年月とほぼ同じ時間を過ごし、

さらには約その半分の時間をヨハンと共に過ごしています。

 

という感情に浸ることは、レースが終わるまで全くなく、ただひたすら、

新しいブレードでどう滑るかということだけを考えていました。

もう少しこうしたい。もっとこうできたら、そんなことをずっと考えていて、私にとっては最後のTPまでチャレンジでした。

それは事実なんだけど、やっぱり特別であることも事実です。

 

地元だからこそ、みんなの期待に応えたい。そう思いすぎてプレッシャーに押しつぶされそうになった5年前のこの大会。

みんなにいいところを見せなくてはいけない。という思いに囚われすぎていたなと、今なら思います。

もちろん1番を取れたら、それが一番最高なことなのには変わりないのですが、

ここで滑られるということ自体が、私にとってとてもとても価値があることなのだと、やっと気づくことができました。

小さい頃からお世話になっている先生方や、数年前まで共に戦ってきた仲間たちが運営スタッフとして会場にいる。

引退してもなお、解説者としてリンクにいる姉や、タイム通告という形でのアナウンスをしていた兄。

ずっと見守ってくれてきた人たちが一番近いところで支えてくれている。そんな中で、滑られる。

それはこの地元でしか味わえないこと。

そう考えたら、1番を取らなきゃいけないっていうプレッシャーなんかよりも、

最後まで挑み切りたいという気持ちに自然となる大会でした。

 

私が一番をとることよりも、頑張る姿を見守りつつ滑るだけで喜んでくれる人たちがそばにいるというのは、

結果が何よりも求められるこの世界で、私の心の安定剤なのかもしれません。

そんな人たちと、昔から出会えていたことに、私は一番幸せを感じています。

 

地元だとどうしても地元にゆかりのある人の話になってしまいますが、もちろん遠くからでも近くからでも会場でも

テレビの前でも応援に駆けつけてくださる方がいるということはどんな場所で行う大会でも心から嬉しく思っています。

それも揺るぎないです!!

 

レース内容としては、まだまだイマイチなところも多いし、改善点も多いです。

でも、ICONという新しいブレードでチャレンジしているということ自体がすでに楽しく、

どうやったらもっと速くなれるかを考えられるは、新しいおもちゃをゲットして夢中になっている子供のような感覚で、新鮮です。

この挑戦が本当にベストなのか、それはまだわからないけれど、今はワクワクが勝っているので、

このまま進んでいきたいと思っています。

 

私が以前使っていたブレードは、Nagano sprint というViking社のもので、黒いメッキが付いているのが特徴です。

もう製造は停止しています。詳しい歴史のことはわかりませんが、15年前には存在していました。

今は同じViking社のICON(アイコン)を使用。平昌後に登場したものです。

他にはスプリンターがよく好んで使うSapphire(サファイア)は青色が目印です。こちらは平昌前に登場しました。

滑りの特徴によっても合うブレードは変わりますし、ブレード自体は消耗品なのですが、

不思議なことに一つとして同じものはありません。微妙なミリ単位での角度の変化でも私たちは敏感に感じとります。

なので多くのスケーターは常に自分にあうブレードを探していると言っても過言ではないかもしれないです。

(私はそうです。)

 

これから中国に行くので、しばらく更新はなくなるかと思っています。

移動中に急いで作ったものなのでまとまりがないものになったのですが、

次の大会へ行く前にどうしても伝えておきたくて・・・。

 

本当にありがとうございました。

心から楽しかったですし、幸せでした。

帯広出身であることを、心から誇りに思います。

 

 

ISUワールドカップスピードスケート競技大会 帯広大会

大会詳細ページはこちら

 

会場:明治北海道十勝オーバル
北海道帯広市南町南7線56番地7 帯広の森運動公園内 Google Map

 

 

 

 

<髙木美帆 出場レース>

1000m

1500m

Team Pursuit

 

<11⽉10⽇(⾦)>

9:30 開場
 Div.B 競技開始

14:00 オープニングセレモニー

14:30 Div.A 競技開始

・Div.A ⼥⼦500m①

・Div.A 男子500m①

・Div.A ⼥⼦1000m

・Div.A 男子1000m

・Div.A ⼥⼦マススタート

・Div.A 男子マススタート

・Div.A ⼥⼦500m

・Div.A ⼥⼦500m

・Div.B ⼥⼦マススタート

・Div.B 男子マススタート

 

<11⽉11⽇(⼟)>

9:30 開場
 Div.B 競技開始

14:30 Div.A 競技開始

・Div.A ⼥⼦500m②

・Div.A 男子1500m

・Div.A ⼥⼦1500m

・Div.A 男子チームパシュート

・Div.A 女子チームパシュート

 

<10⽉12⽇(⽇)>

9:30 開場
 Div.B 競技開始

14:30 Div.A 競技開始

・Div.A 男子500m②

・Div.A 女子3000m

・Div.A 男子5000m

・Div.A ミックスジェンダーリレー

 

※競技⽇程は、参加者数により変更する場合あり。

 

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