年末の振り返り〜チームのこと~
20241230
スピードスケートのシーズンは年末年始を挟むので、1年の振り返りをするのは少し難しいなぁといつも思います。
なので、2023−24シーズンが終わってからの振り返りを少ししようかな。
気がついたら量が多くなってしまったので、2つに分けて振り返ろうと思います。
まずは、チームのことから。
今シーズンは新しい仲間を3名迎えました。
そして師円もコーチとしてフルコミットするようになりました。
チームを発足させて2年目、運営の仕組みなどにもなんとなく触れているうちに、
”チームを続けること”の面白さや難しさを垣間見るようになりました。
何事も始めたばかりの頃はやる気に満ちているし、もっとよくしよう。という気持ちを常に持ち続けます。
足りないものを補うためにどうしたらいいか、頭をフル回転させて、今手に入る物の中でいかに良い環境にできるのかを考えます。
その時期はチームの中でもあえて意思確認をしなくても全員が高いモチベーションを持っていると思います。
それにこのチームに参加するという決断を下すのは、容易なことではありません。
環境も大きく変わりますし、人によっては母国ではない場所を拠点とすることで、
たくさんの弊害を超えなければならない場合もあります。
ゆえに、このチャレンジをするときに”リスクを背負う分絶対に成功させたい”という思いは必然的に働くような気がしています。
でも、人間という生き物はどうしても”慣れ”が出てきてしまうもの。
そして常々”結果を残さなくてはいけない”と思い続けるのはとても大きなエネルギーを必要とします。
もしその挑戦で結果を残せたら、成功体験として体と記憶に刻まれ、こういうふうにやればいいんだ、と理解していきます。
だからと言って、その成功体験が次のシーズンも通用するとは限りません。世界は常々変化していきます。
その波に乗り遅れないだけではなく、自分たちが波を作っていくためには、
成功体験を追従すればいいという思考は衰退を招くと考えています。
それをチームの成績という観点で打破するためにはどうしたらいいのか。
他者をコントロールすることはできませんが、環境を整え、
皆が常々モチベーションを高く持てるように工夫することができるのではないか、
そのためにも新しいメンバーが入ることは、新しい風がふき、マンネリ化を防ぐことにも繋がるのかもしれないなと感じました。
とはいえ、私はチームの運営者ではなく、競技者なので、シーズン中にこういったことは深くは考えません。
でも春や夏に時間がある時に、ヨハンとよくこういう話をします。
「チームの運営を覗ける立場になって、チームを作るだけではなくて、
維持する、発展させるということは、簡単なことではないなぁと思ったよ。」と。
つまり、何が言いたかったかというと、新しいメンバーが増えて、チームに新しい風が吹きました。
総勢8名。北京オリンピックが終わった次のシーズンに一人で試行錯誤していた頃とは大きく変わったなとしみじみ思います。
同時に、ミラノオリンピックに向けて、「強くなるためのチームの土台」は大まかには作れたのではないかなと思います。
後は、自分自身がこの場所でどこまで努力できるか。
そう考えると、ようやくスタートラインに立てたということになりますね。
本当の戦いはいつだって、これからです。
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